Lick it up.

今日は突き放つ日です。
良い天気だし、気分も上々だもんね。



子供の頃の記憶は痛烈に覚えている。
それがたとえ幼稚園に入学する前だとしてもだ。

でもそれは幼い子供にしか見えない幻覚だってり、不思議な体験だったりする。


その日の朝は何だか妙な体験をした。
裏庭の塀に子供が入れそうな穴を見つけた。
俺は其処からホイホイとどこへ行くんだろうと普通にくぐってみた。

ここからがハッキリした光景になる。

知らない男性と、お手伝いさん風の女性が腕を組み何か俺に話しかけている。
しかもそこは誰かの屋敷の門の中だ。

「あら、この子だわ、旦那様。いつもいつも新聞盗んで行くの」
「坊や、ダメじゃないか・・・。人のうちの新聞取ったら」

と、その時だんな様が俺に近づいてきて、、俺様の顔を舐めたのだ！
、
見知らぬオヤジが俺を舐めた？　しかも窃盗扱いか！

何も身に覚えがないのにさ。


以降の人生は
５歳～６歳～７歳とグレまくり。
１５、１６、１７と不良街道まっちぐら。
三十路、四十路と病中、病後の胃潰瘍。
俺の人生返せよ。乗り込みに行くぞ。



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